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WORKS
ASO HOUSE






阿蘇五岳を一望できる外輪山に広がる棚田状の田畑の一角に建つ住宅の計画である。
阿蘇の美しい四季や高原環境の中で、野菜を育てながら、ゆっくりとした老後の生活を楽しめると共に、帰省してきた子供家族達が自然の環境を楽しめるような住宅を求められた。
なだらかな外輪山の地形に沿う片流れ屋根の平家とすることで周りの緑と調和し、周辺からの阿蘇山への眺望に配慮するような住宅の建ち方がこの場所にふさわしいのではと考えた。屋根の下は南北に大きな開口を持ったリビングを中心に土間とキッチン、多用途に使えるルームを緩やかに連続させる構成とした。庭いじりや農作業で頻繁に外部と内部を行き来できるようにする必要があったことと、機能ごとに生活が分断されることがないようにするためである。また、大開口によって風が通り抜け、光が溢れることで住宅の中に庭の環境をできるだけ引き込めればと考えた。ルームは普段は間仕切りを開け放して大きなリビングと使い、子供家族が寝るときには区切って寝室として使うこともできる。冬には薪ストーブと太陽光を利用して温室のような環境とすることで野菜の苗を育てるスペースにもなる。
生活の様々なシーンが連続することで阿蘇の環境と共にあるような住宅になればと思う。
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