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WORKS

CHIGASAKI HOUSE

設計・監理:玉田脇本建築設計事務所

構造:Graph Studio

施工:横溝建装

所在地:神奈川県茅ヶ崎市

竣工予定:2024

用途:二世帯住宅

構造形式:木造/地上2階、地下1階

場レポート

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神奈川県茅ヶ崎市の住宅密集地に建つ2世帯住宅の計画である。
親世帯と子世帯の2世帯、親子孫3代の6人のための新しい住まいを建てることが求められた。周辺には昭和初期ごろまで農地が広がっていたが、都心近郊ということもあり別荘や住宅地として開発され、今では2階建ての住宅が小さな隙間を空けて立ち並んでいる。また近くには新旧の小さな店が立ち並ぶ通りもあり、海岸が近いことも合わさり、陽気で親密な雰囲気を持った地域である。
そこで、この街の親密さを取り込むような大きな立体的なリビングと、それと呼応して変化することができるような6人のための部屋をつくることを考えた。
全体は半地下から屋上までの6つのレベルをもつスキップフロア状の構成とした。半地下に個室とトイレと収納、中間階に水回り、最上階に個室を配置し、それらを繋ぐように3つのレベルを持つ大きな立体的なリビングを設けた。地上レベルのリビングは、庭いじりの合間にひと息ついたり、学校から帰ってきた子供が友達と遊んだり、お客さんを出迎えたりと外との関係をつくりやすい場所である。キッチンがあるレベルは、水廻りが併設されているのでみんなの生活の中心である。大きなダイニングは全員が集まって食事もできるし、勉強や読書や食事などバラバラの過ごし方もできる広さがある。最上階のリビングは、少し奥まっていてるが1階から吹き抜けを介して空間が繋がっているので、家全体の雰囲気を感じることができる。また、それぞれのリビングには建物の角を開くようにL型の開口を設け、隣の空間と周辺の風景が必ず一緒に現れてくるようにした。室内の角が開放されることで、内部と外部が繋がっていき、この街の雰囲気や空気を住宅の中にも引き込んでくれるのではないかと考えた。
2つの家族が単純に集まるのではなく、親子孫3世代の6人が思い思いに過ごしたい場所を選択でき、6人それぞれの生活が様々な形で重なり合うような住まいになればと考えている。

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